天然鮎へのこだわり と 他の漁業者にはない自身の強み
名指しで、
私に天然鮎のご注文をしてくださるお客様がいます
そのような人たちに支えられて
今日も「川漁師」という職業を名乗らせていただいております
直接つながった大切なお客様には
長良川が育んだ "本物" の味をお届けしたいです
皇室献上の鮎を獲るために
長良川に設けられた【御料場】エリア
その付近の瀬で漁獲する天然鮎は
地元の漁師さえも惚れこむ逸品です
長良川の本物にふさわしい「天然モノ」
そんな魚に
私はとことんこだわります
プロフィール
岐阜長良川
「御料場」
その傍で3艘の漁舟を構え鮎漁を営む
岐阜が誇る伝統「長良川鵜飼」では
宮内庁式部職・鵜匠代表の専属船頭を務めた
(国指定重要無形民俗文化財)
現在は漁船『結の丸』船長として川漁に専念
川と魚
そして川に寄り添い生きる人々の暮らしに魅せられ
大学在学中に
益田川漁業協同組合
(岐阜県下呂市萩原町)
及び
神奈川県水産技術センター内水面試験場
において
鮎を供試魚とした研究に没頭
卒後は野田知佑氏
(作家、カヌーイスト)
が校長を務める
においてチルドレンディレクターを務め
小・中学生の川遊び体験に尽力
(徳島・吉野川)
自身の漁船を開放した岐阜城下の
岐阜に新たな観光スタイルを定着させた
日本が誇るビジネス大賞2015 受賞
長良川おもてなし信長紀行賞(NOBUNAGA21) 受賞
長良川温泉泊覧会「観光のひかり賞」他、受賞
岐阜でするべき10のことランキング 選出
川漁を通じて
白山山系の水の恵みを日々体感すると同時に
水辺に潜む危険とも常に向き合い
水難事故を防ぐために遊泳者や観光客に向けて地道な活動も行う
長良川の天然アユ(生鮮)
一夜干し
赤煮(あかに)
全長166kmの長良川
河口からおよそ55km地点に位置する私たちの地域では、海からのぼり、さらに上流域(郡上地区)へと向かう稚鮎の姿を容易に目で確認できます。
ゆえに、この地域の漁師さんにとって「天然鮎」とは海から遡上した鮎を指し、その個体数を補うために放流された稚魚や成魚は「養殖モノ」とか「放流モノ」なんて言い方をします。
漁獲する時期にもよりますが、川で育ち、川で漁獲した鮎でも、長良川の場合は天然遡上の本物以外は「養殖モノ」って扱われてしまうのです。
一般消費者がイメージする「養殖鮎」と、漁師が言う「養殖モノ」「放流モノ」の言葉のもつ意味は必ずしも一致しません。
難しいのは、その「天然鮎」の定義が人によって異なることや、同流域における上流部でも異なること、さらには河川ごとにおいても異なることです。
鮎の味は 川の味
鮎が育つ「川の水」、鮎のエサになる「石アカ」、これらが鮎の味そのものを育みます。よって、その川に馴染んだ鮎は「天然の川の味」がします。
そして、ダムなどによって海と繋がっていない河川であっても上質な味がする鮎は立派に育ちます。
しかし、生産者は内臓をみてその由来が一目でわかってしまいます。
(海からのぼった天然モノか、養殖池のプール育ちか。)
それは若い鮎であるほど顕著です。
▲ これが天然遡上の内臓
ちなみに、
各河川から一同に集められる岐阜の中央卸売市場の鮎競りでは、河川で漁獲されたものは「天然鮎」であり、養殖池から卸売市場へ直行の鮎が「養殖鮎」です。
注意すべき点は、この「天然鮎」にもランクがあることです。
「天然の味がする鮎」と「放流されたばかりの鮎」では、当然ですが味も風味も異なります。しかしながら、どちらも市場では「天然鮎」です。
生産者の私にできることは、
直接お声かけしてくださる大切なお客様には
ぜひ、長良川の天然の味を楽しんでいただきたい!
ということです。
私の強みは、漁獲直後の産地(長良川)締めの鮮度のまま、お客様がご指定される住所へと直送でお届けできることです。都心デパートや町の鮮魚店、さらには卸売市場よりも新鮮な魚を良い鮮度状態のまま皆さまにご提供させていただきます。
天然鮎を通じて皆さまのお顔やお声に出会えることが、私自身にとって、さらなる仕事の活力になります。そのような全国の多くの皆さまに支えられて今日まで ”川漁師” という職業を名乗らせていただき歩んでこられましたので、これからも皆さまと近い距離で仕事を続けていく覚悟です。
岐阜でお待ちしております。
お気軽にお声かけください。
( kentaro hiraku )
※ 現在においても長良川には、鮎を捕らえる伝統漁法が20ほど残されております。
その中でも特に鮮度の良い状態で鮎を漁獲できる漁法として、
「手投(ていな)網漁」
「火振(ひぶり)網漁」
「瀬張(せばり)網漁」
「友釣り」
この4漁法を、ゆいのふねでは採用しております。